前回紹介した各種ランプホルダーですが、今回は新型ランプホルダーをDAOコンの基板で使用するためのハーネスの作製方法を紹介したいと思います。

作製方針

作製の方針としては次の2通りがあります。

1. 一から作る場合
2. 三和から専用ハーネスを購入する場合

まず、ハーネスを一から作るのか、三和電子から購入するのかで手順が違ってきます。一から作る場合、三和電子から購入できるハーネスを作製し、その後にDAO基板用にしていく手順となります。そのため、三和電子からハーネスを購入する場合は多少の手順が減ることになります。

必要な材料・工具

一から作る場合に必要な工具と材料を下記に示します。ケーブルは今回使用したものを記載します。

2014-01-27 20.32.51 2014-01-27 19.46.22

1. 各種コネクタのハウジング&ピンコンタクト

※H4PとBHFは新型ランプホルダー側のコネクタです。
※XHP-4とBXHはDAO基板側のコネクタです。

2. 圧着ペンチ(エンジニア 精密圧着ペンチ PA-21)
3. ケーブル4色(AWG22等)
4. ワイヤストリッパ(あると便利)
5. メジャー(定規などでも可)
6. ニッパー(ハサミでも可)

各種コネクタとケーブルは秋葉原の千石電商やそのWEBショップで購入できます。

 

 作製方法その1(三和電子で購入できるものまで)

 新型ランプホルダー側のコネクタを作製

まずはランプホルダー側のコネクタ作製をします。

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ワイヤストリッパでケーブルの皮膜を取ります。

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BHF-001T-0.8BSピンの小さい方(右側)にケーブルを挟むので、皮膜取りの長さは短めです。

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ピンの圧着部分が開いているので、形を整えて圧着しやすくします。

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このようにケーブルを入れます。右側を圧着するときには、ケーブル内部だけを圧着し、皮膜を圧着しないように注意します。

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1.6の大きさで圧着できます。

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このようになります。次に左側の圧着を行います。

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1.9で圧着できます。皮膜側(左側)を圧着するときには力を入れ過ぎないようにすることが大切です。入れすぎると皮膜が切れてしまいます。

圧着が完了したら、必要な分の長さをメジャーで測り、カットします。今回は20cmでカットしました。

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カットしたケーブルのピンをH4P-SHF-AAハウジングのコネクタに挿入します。ピンには爪が付いていて、最後まで挿入すると「カチッ」と音が鳴ります。音がするまで入れて下さい。(写真では入れる位置(ピンアサイン)を間違えています。コネクタが裏側になっているため。)

同様に色分けをして4本作製します。

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上から順に LED+、LED-、スイッチ回路2つ になります。色分けをするとピンアサインが合わせやすいので、色分けをしましょう。

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長さがバラバラになっているので、揃えてカットします。

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このように長さを揃えた所で、三和電子で購入できるハーネスと同等の物が作製できました。

作成方法その2

DAO基板側のコネクタを作製

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ワイヤストリッパで皮膜を剥がします。

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その1と同様にBXH-001T-P0.6を圧着します。

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圧着したピンをXHP-4に挿入しますが・・

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この時ピンアサインが変わっていることに注意して下さい。(平行線ケーブルのように平行ではなく、配線の順番が入れ替わっています。)

基板に指した写真では上から 信号、LED-、LED+、GND(信号)になっています。

※DAOコン基板のバージョンによってはピンアサインが入れ替わり、上記と異なっている場合があります。必ず自分の基板に合った接続をおこなって下さい。

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LEDをセットしてみます。

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光りました。正しく配線できているようです。

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全体のようす

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このようにしてハーネスの作製が出来ました。

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旧型のホルダーと比べると非常にスマートになっていますね。

これを7本作製すればDAOコンで使用できます。また、自作ボルテコンなどをDAO基板で作製する場合でも応用できます。

最後に

今回作製したハーネスですが、特殊な圧着工具と部品が必要なため、一般の人には手が届きにくい加工方法かも知れません。

新型ランプホルダーを利用したい方、興味がある方はぜひ参考にしてください。

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