新型ランプホルダーのハーネス作製方法
前回紹介した各種ランプホルダーですが、今回は新型ランプホルダーをDAOコンの基板で使用するためのハーネスの作製方法を紹介したいと思います。
作製方針
作製の方針としては次の2通りがあります。
1. 一から作る場合
2. 三和から専用ハーネスを購入する場合
まず、ハーネスを一から作るのか、三和電子から購入するのかで手順が違ってきます。一から作る場合、三和電子から購入できるハーネスを作製し、その後にDAO基板用にしていく手順となります。そのため、三和電子からハーネスを購入する場合は多少の手順が減ることになります。
照光式ワンタッチランプホルダー専用ハーネス 【LHS-H】 |
必要な材料・工具
一から作る場合に必要な工具と材料を下記に示します。ケーブルは今回使用したものを記載します。
1. 各種コネクタのハウジング&ピンコンタクト
- H4P-SHF-AA(ハウジング)
- BHF-001T-0.8BS(ピンコンタクト)
- XHP-4(ハウジング)
- BXH-001T-P0.6(ピンコンタクト)
※H4PとBHFは新型ランプホルダー側のコネクタです。
※XHP-4とBXHはDAO基板側のコネクタです。
2. 圧着ペンチ(エンジニア 精密圧着ペンチ PA-21)
3. ケーブル4色(AWG22等)
4. ワイヤストリッパ(あると便利)
5. メジャー(定規などでも可)
6. ニッパー(ハサミでも可)
各種コネクタとケーブルは秋葉原の千石電商やそのWEBショップで購入できます。
作製方法その1(三和電子で購入できるものまで)
新型ランプホルダー側のコネクタを作製
まずはランプホルダー側のコネクタ作製をします。
ワイヤストリッパでケーブルの皮膜を取ります。
BHF-001T-0.8BSピンの小さい方(右側)にケーブルを挟むので、皮膜取りの長さは短めです。
ピンの圧着部分が開いているので、形を整えて圧着しやすくします。
このようにケーブルを入れます。右側を圧着するときには、ケーブル内部だけを圧着し、皮膜を圧着しないように注意します。
1.6の大きさで圧着できます。
このようになります。次に左側の圧着を行います。
1.9で圧着できます。皮膜側(左側)を圧着するときには力を入れ過ぎないようにすることが大切です。入れすぎると皮膜が切れてしまいます。
圧着が完了したら、必要な分の長さをメジャーで測り、カットします。今回は20cmでカットしました。
カットしたケーブルのピンをH4P-SHF-AAハウジングのコネクタに挿入します。ピンには爪が付いていて、最後まで挿入すると「カチッ」と音が鳴ります。音がするまで入れて下さい。(写真では入れる位置(ピンアサイン)を間違えています。コネクタが裏側になっているため。)
同様に色分けをして4本作製します。
上から順に LED+、LED-、スイッチ回路2つ になります。色分けをするとピンアサインが合わせやすいので、色分けをしましょう。
長さがバラバラになっているので、揃えてカットします。
このように長さを揃えた所で、三和電子で購入できるハーネスと同等の物が作製できました。
作成方法その2
DAO基板側のコネクタを作製
ワイヤストリッパで皮膜を剥がします。
その1と同様にBXH-001T-P0.6を圧着します。
圧着したピンをXHP-4に挿入しますが・・
この時ピンアサインが変わっていることに注意して下さい。(平行線ケーブルのように平行ではなく、配線の順番が入れ替わっています。)
基板に指した写真では上から 信号、LED-、LED+、GND(信号)になっています。
※DAOコン基板のバージョンによってはピンアサインが入れ替わり、上記と異なっている場合があります。必ず自分の基板に合った接続をおこなって下さい。
LEDをセットしてみます。
光りました。正しく配線できているようです。
全体のようす
このようにしてハーネスの作製が出来ました。
旧型のホルダーと比べると非常にスマートになっていますね。
これを7本作製すればDAOコンで使用できます。また、自作ボルテコンなどをDAO基板で作製する場合でも応用できます。
最後に
今回作製したハーネスですが、特殊な圧着工具と部品が必要なため、一般の人には手が届きにくい加工方法かも知れません。
新型ランプホルダーを利用したい方、興味がある方はぜひ参考にしてください。